フリーランスの“働く”を金融で支える。顧客ファーストを貫くクラウドワークスがローンの提供を決めたワケ
導入事例:株式会社クラウドワークス様
株式会社クラウドワークス データアナリティクスグループ マネージャー 横堀 耕平氏(左)、プロダクトマネジメントグループ マネージャー 西村 珠美氏 (右)
600万人以上のユーザーと100万社以上の企業が利用する、国内最大級の人材マッチングプラットフォーム「クラウドワークス」。GeNiEと株式会社クラウドワークスは、フリーランスのファイナンシャル・ウェルビーイング(将来の経済的安心感)を創出するべく、フリーランス向け金融事業の開発に取り組んでいます。
2024年11月に共同で実施した調査では、資金繰りに不安を抱えるフリーランスが多く存在することが明らかになり、72%のフリーランスが迅速で簡便な審査プロセスを持つフリーランス専用カードローンに対して好意的であることが分かりました※。この結果を受け、2025年2月より、GeNiEが提供する組込型金融サービス「マネーのランプ」を導入いただき、フリーランスのためのローンサービス「クラウドワークス クイックローン」の提供を開始しています。
今回は、株式会社クラウドワークスのデータアナリティクスグループ マネージャー 横堀耕平氏と、プロダクトマネジメントグループ マネージャー 西村珠美氏に、「マネーのランプ」導入の裏側から今後の展望まで、話を聞きました。
※ GeNiE・クラウドワークスによる共同調査、2024年11月「フリーランスの資金繰りに関する実態調査」
顧客理解から始まったフリーランスのためのローンサービス。
判断軸は一貫して「ユーザーの声」
従来のローンサービスにおいて、フリーランスの方は与信審査に通りにくく、与信枠が他の職種に比べて低い、という傾向がありますが、そういった現状に対する課題感であったり、フリーランスの方に金融サービスが行き届いていないという印象はもともとお持ちだったのでしょうか。
横堀:正直、金融サービスに対する課題意識はありませんでした。そのため、GeNiEさんと一緒に行った調査を通して、弊社に登録しているフリーランスの方々が資金繰りの不安を抱えることや、借入によるお金の工面をした経験があることを知り、非常に新鮮でした。「マネーのランプ」を導入することで、間違いなくユーザーのためになるだろうという実感を得られましたね。
西村: 仕事をしたけど振り込まれない、入金が遅れる、といった話を聞くことはあったものの、借入が難しい、金融機関の審査に落ちた、といった話をこれまで聞いてこなかったので、前々から課題はあったと思うんですが、我々としては認識できていませんでしたね。あとは個人的に、GeNiEさんが出してくださった、クラウドワークスを利用している人は他にこんな金融サービスを利用している、というデータが響きました。 そういった情報のおかげで、意思決定においてはもちろんのこと、協力してもらうメンバーに「なぜやるのか」を説明するうえでの説得材料になりました。みんなすんなりと納得してくれた印象です。

貸金業やローンに対しては抵抗感のある方も多いですが、自社ブランドでローンを提供することで、既存サービスに悪影響があるのではないか、といった懸念はありましたか。
横堀:なかったですね。ユーザーにメリットがあれば不自然なことではないので、悪影響が出るかもしれない、という不安はありませんでした。
西村:ユーザーの声ベースで考える文化がある会社なので、調査結果とともに「これがユーザーの声です」と提示できたことによって、ローンに対する世間のイメージで反対されたり心配されるといったことはなかったですね。
「検討事項は最小限だった」組込型金融ならではのスピード感
「マネーのランプ」に対する最初の印象を教えてください。
横堀:フリーランス向けの金融事業の構想とともに「マネーのランプ」をご提案いただいたことが印象に残っています。自社でやろうとすると非常に手間のかかることなので、ローンサービスを提供するだけにとどまらず、その先の構想まで一緒に提案いただけたことでイメージが膨らみました。
導入までのスピード感はいかがでしたか。また導入にあたって苦労されたことがあれば教えてください。
横堀:スピード感は非常に速かったですね。お金周りは複雑なので、自社で開発するとなると半年から1年以上の期間を要すると思うのですが、「マネーのランプ」はユーザーの識別子さえ連携すればスタートできて、検討事項が少なくて済む点がありがたかったです。あとは、やはり我々は与信などのノウハウを持っていないので、全てお任せできるのは非常にありがたいですね。
苦労したことを挙げるとすると、本人認証の部分でしょうか。クラウドワークスのユーザーは、1人1アカウントというわけではなく、1人で法人・個人の複数アカウントを持っている人がいたりと、いくつかパターンが存在するんですよね。 なので、そのパターンごとの設計が強いて言えば手間のかかるステップではありましたが、むしろそれだけでよかったという印象です。

「クラウドワークス クイックローン」リリース後の反響はいかがでしょうか。
横堀:ローンは収益が積み上がっていくビジネスですし、オペレーションコストもほとんどかかっていません。弊社としては長期で期待の持てる事業なので、社内でも歓迎されています。
「実績が価値になる」プラットフォームへ。踏み出した一歩
今後「マネーのランプ」を通じて実現していきたいことや、GeNiEに期待することを教えてください。
横堀:フリーランスの与信の高度化を実現したいです。フリーランスのための与信モデルを構築することで、クラウドワークスユーザーに、与信枠の増加や金利優遇、利用対象者の拡大といったかたちで価値を還元していきたいですね。
クラウドワークスの大きな課題として「ユーザーの卒業」があります。ユーザー自身で仕事を獲得できるようになることで、クラウドワークス経由で仕事を受け続けるメリットが薄まり、スキルがついた方が卒業を選ばれるケースが少なくありません。クラウドワークスを使い続けていただく価値をどのように高めていくか、契約実績などのデータを活用しユーザーにサービスという形で価値を還元できないか、これまで社内で色々と議論を重ねてきたものの、なかなか一歩目を踏み出せずにいましたが、GeNiEさんのおかげでようやく一歩目を踏み出すことができました。データをどのように活用していくか、GeNiEさんからご意見もいただきながら形にしていき、クラウドワークスを使い続けるメリットを感じてもらえるプラットフォームにしたいです。
西村:「クラウドワークス クイックローン」を開始したことで、改めてニーズを確認できています。今後は、弊社が運営するオンラインスクールなどのサービスとの連携強化もしていきながら、より良いサービスをお届けできたらと思っています。

「マネーのランプ」が顧客理解を深めるきっかけに
新たな収益の獲得だけでなく、クラウドワークス様のように顧客理解のためのデータ活用という目線で「マネーのランプ」の導入を検討されている企業にメッセージをお願いいたします。
横堀:借入された方の属性情報から、ユーザーの解像度が上がっていくのが興味深いなと思っています。我々だけでは集めることはできなかった情報を得ることができて、新鮮な気づきをいただいています。
西村:GeNiEさんは弊社の顧客を一緒に理解しようとしてくださるので、我々だけで考えていたときよりも、顧客理解が一段と深まった感覚があります。「マネーのランプ」の導入は、顧客解像度の向上につながるのではないでしょうか。
■ マネーのランプ提携後のデータ連携イメージ

株式会社クラウドワークス
2011年設立。クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」を運営し、企業と個人をオンラインでマッチング。開発、デザイン、ライティングなど多様な業務領域で仕事の受発注を可能にし、柔軟な働き方と企業の生産性向上を支援している。